よほどの資産家じゃなければ相続税なんて関係ない、と知らぬ顔でいる人は気をつけなければなりません。たとえ、相続するのが小さな家だけだったとしても、その価値によっては相続税が発生することがあります。
そして、その相続税を支払えなかった場合には家を競売に掛けることになってしまいます。もし、その家に同居していたなら、家を失ってしまう自体に発展することもあるのです。ですから相続税のことは、親が健在であるうちから考えておかなければなりません。
そこで、相続税ってどの位かかるものなの?と疑問に思う方もいるでしょう。一般的に、相続税は遺産総額の5%位かかると言われています。しかし、これは相続税の支払い義務が発生した場合の金額であって、実際は支払い義務が発生しないことがほとんどです。
支払い義務が発生しないのはどうしてかというと、相続税の控除額が極めて高いことに理由があります。相続税には基礎控除といって、最低6000万以上の控除が用意されているのです。相続税の計算では、遺産総額から基礎控除が差し引かれて計算されますから、大抵の場合は相続税が発生しないというわけです。